kawaの日記

あとは流れでお願いします。

滅びて欲しいもの

普通の生活とは何か?

 

フツーに朝起きて歯磨いて飯食って学校や職場に行き勉強とか仕事をして休み時間は友達と好きな話しとかして放課後はフツーに部活とかバイトとかやったり同僚とか上司と飲みに行ったり習い事したり彼女とデートしたりフツーにする事だろうか。

 


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それらを普通の生活と呼んだ場合、前提となるのは家庭がある事だ。一人暮らしで過ごしている人も最初はどこかの家庭でオギャーと生まれた訳でその人のルーツは必ず何処かに存在しているのである。ゆえに「繁栄」というテーマを無くして普通の生活は存続不可能である。

 

この国で「貧困」というテーマを取扱うときによく外国の紛争地域の子供たちの映像などが放送されるが、自国にそういう現実は存在しないのだろうか。日本では最低でも食べ物に困ることは無いと言われているが本当にそうだろうか。

 

10年以上前、知人が某派遣会社の非正規雇用社員として働いており、その実態をヒヤリングしたとき、そう思った。

 

知人はその某派遣会社の運営する寮で住んでいた。そこはスゴイ田舎の「レ◯パレス」という少し前に話題となった賃貸住宅であった。

 

派遣先は有名な大手企業の工場。毎日働いて支払われる月給は14万円。給料は時給制なので休むとその分減る。更に寮費8万円が天引きされて休まなくても手取りは6万円。

そこから食費などの生活費を捻出していた。当時の知人は一人暮らしであればもしかしたらなんとなったかもしれないが、奥様もいるので部屋があるとはいえ、手取り6万円はかなり苦しい状況だった。夫婦生活の危機は簡単に訪れ、奥様は地元の神奈川県に帰り親戚の家に居候しながらパート生活をする事になった。

 

なお、その某派遣会社は給料の前借り制度があり知人はそれを利用していた。翌月は前借りした分が天引きされるため、手取りは6万円から更に減る事になる。その結果、給料の前借りを毎月繰り返す事となり、その借金が減ることは無かったという。まさにアリ地獄に落ちたアリ状態だ。カイジの世界観をリアルで見た気がした。彼はその暮らしの中で何処に生きがいを見い出だせただろうか。

 

これは憶測だが、某派遣会社は実際に大家に支払う家賃にマージンを上乗せして社員に提供しているようだ。明らかに当時のその地域の相場より家賃が高い。

 

このように社員寮はそこで働く派遣社員から搾取しながら同時に囲い込むことができる派遣会社にとって最高に都合の良いシステムである。ここまでしないと顧客を得られないのだろうか。田舎で寮生活とはいえ月6万円の給料では貯金することはおろか休日は何をすればいいのか。まさに社会の闇。そしてそこで働く従業員たちの多くはその後訪れたリーマン・ショックが引き起こした不況が原因で派遣切りされた挙げ句路頭に迷ったのだった。某国のトップが決断した「痛みの伴う構造改革」がもたらした悲劇だ。結局痛みを感じるのは社会的に弱い立場の少数派である。

 

僕はその話を聞いてあの人のことを思い出した。

 

そう、外山恒一氏である。

 

「諸君!!」で始まる彼の都知事選での政見放送はあまりにも有名である。彼の政見放送は多数派を否定し少数派に国家転覆を呼びかけ、最後にはカメラに向かって中指を立てて終わるのである。最高にロックだ。

 

当時、先に述べた寮制度の搾取型派遣業態が圧倒的マジョリティーだった場合、外山恒一氏に「悪意の一票」や「ヤケっパチの一票」が集まり当選していた可能性が高かったであろう。そう考えた場合、薄ら恐ろしさを感じるが元号が令和に変わろうとしている現在も搾取型の非正規雇用業態は滅びていないと知ったとき、僕は怒りを覚えた。派遣業に関わらず労働者から搾取する事で成り立っているようなクソ会社は即刻滅ぶべきである。

 

とはいえ、世界には「勝ち」と「負け」が確実に存在する。先述のクソ会社も何らかの受け皿と言えるかもしれない。昨今、人手不足が問題となっているが、綺麗事を抜きにすると大手企業に不足しているのは「安価な労働力」だと感じる。この国が外国人を受け入れようとしているのはそれを補う為のように僕には見える。仕事があるのは悪い事ではないが、多くの人は地下強制労働施設のカイジのような働き方をしたくない筈である。冒頭に述べた普通の生活ができる程度の給料を従業員に支払う事ができないような社会ならば滅びてしまえば良いと思ってしまった。ファッキン。

 

外山恒一の政見放送 - YouTube