自宅パソコンのスタートボタンを押してもモニターが反応しなくなった。
電源は入っているようだ。ファンは回っている。
ちなみにデスクトップパソコン。
(写真は買った当時のもの。)
その事について会社の先輩に相談したところ、「バイオスがアレなんじゃないの?」という有難いお言葉を頂いた。
バイオスってなんだ?
確かに操作しているとき、BIOSというアルファベットをサブミニラル的に感じたことが有るが多分それの事なので家に帰ったあとググってみようと思いを秘めて帰宅した。
但し、肝心のパソコンは画面が真っ暗なのでスマホでググった。
BIOSとは、Basic Input Output Systemの略らしい。
へー、そうなんだ。という感想しか出せないのが非常に悲しい。
とにかくBIOSが起動しないとパソコンは単なる鉄の塊と化し全く役に立たなくなる事は確かだ。
「バイオス 死亡」
というキーワードで検索して一番上のページにたどり着いた。
なるほど確かに症状が当てはまっている。
しかし、この古いパソコンにかける時間とコストは限られていた訳で、確定申告をしなくてはならなかったし。
出来る事はひとつしかなかった、私の技術力的にも。
それは、
CMOSバックアップ用電池の交換。
上のリンク先でもこのように述べられている。
CMOS情報を正常に読み込めなくなってしまう原因の最たるものが、CMOSバックアップ電池の劣化です。
つまり、BIOSが起動できない場合に、原因として最も疑われる箇所は、CMOSバックアップ用の電池なのです。
CMOS情報とは何なのか知る由もないが、藁にもすがる想いでパソコンの横側の板を外すと真ん中あたりにCR2032というボタン電池が入っていた。これがCMOSのバックアップ用電池である。
CR2032は100均でニコイチで売っていたので購入し、早速交換した。
その結果、
蘇生しなかった。
某ドラクエⅢでセーブデータが消えたときの音楽が頭の中に流れた気がした。これはファミコン世代にしかわからないと思う。ザオラルに失敗。
確かに自宅パソコンが逝く予兆は少なからずあった。
見たことのない青い画面で立ち上がり、よくわからないけどセーフモードで立ち上げたあと再起動するといつも通りの立ち上げに成功するパターンとか、最近では黒い画面にいろいろ書いてあって、よくわからないけどF2ボタンを押したら再開するパターンとか、通常起動しても常にCPUの使用率が100%になってて、なんとなくタスクマネージャーでWindows Updateをやめさせたら落ち着いたりとか。
そんな中、前日に写真とか音楽とかをUSBメモリにコピーしていたのは奇跡。その作業自体がパソコンの寿命を縮めた可能性はあるかも知れないが、もはや今となってはそれを知るすべは無いのである。せめて最新のOSをインスコしてあげたかった。
頭の中ではゴッドファーザーの音楽が鳴り響いていた。
とりあえず、部屋に嫁さんを呼んだ。
そして、合掌。
今までありがとう。
よく頑張ってくれた。記憶はUSBメモリに残っている。
そんなパソコンにこの歌を捧げたい。