前など向かなくていい
スライスが好きかと聞かれるとスライスチーズは好きだしトマトをスライスしたのも好きである。ぬか漬けも好きだ。
しかしゴルフでのスライスはどうも好きになれない。この間コースに行った時、僕がティーを立ててドライバーを打ったら確実に右へ大きく曲がって飛んで行くことを幾度か確認出来た。森の奥深くボールを打ち込む競技がゴルフだとすれば、僕の技術はタイガーウッズにも引けを取らないが、必ずしもそうではないだろう。
どれだけ前向きに捉えてもティーショットでボールを5個失った事実は変わらず、結果からすると早々に5Wを使っておけば良かったのだが、どうしてもドライバーを振りたかったので後悔はしていない。
2打目の5番ウッドは比較的真っ直ぐ飛ぶので、とりあえず、上手く打てるクラブから普段の練習に取り組もうと思った。
5番ウッドなどを扱う際にクラブヘッドが勝手にボールへ向かう感覚がある時はOBにならない程度の方向性を保てることが多い。しかし調子が悪いとそれが出来ない。どうすればいいか。
僕のようなスライス打ちは大体クラブのフェースか自分の体が開いている。
フェースが開いている場合はそのままインパクト後、右にボールが飛ぶ。
身体が開いている場合は無理やり腕力でクラブをボールに当てるから綺麗なスライス回転がかかる。当然、意図とは反対方向への出玉である。
フェースも体も開いている場合はお察しの通り、森林開拓ショットが完成する。
だから、どうすればいいか。
結論。前など向かなくていい。
元々前向きな人間だと自分では思うし、これだけ下手くそでも楽しくゴルフが出来るメンタルを持ち合わせている。それに自分が左右に動き過ぎる癖もあるし。
やり方としては体を閉じたままフォローまで行くという意識を持ち、極論だが後ろを向きながら打とうとするくらいのつもりでボールに向かっていけば、いい感じにクラブが勝手にビュッと行くわけである。
家で小さな素振りを試したら案外いい感じだったので練習場でも試す価値は有りそう。
ルーティンとして小刻みな素振りでヘッドに振られる動きを掴んでからボールを置く事にする。ポイントは少し顔を後ろに向けてボールを覗き込むことかもしれない。