消えゆく有休日記
有給休暇。
うちの会社の場合は1年に20日支給される権利で、有効期限は2年間。
今年度はかなり使った気がする。
子供の入院のとき2日と富士山に登った翌日と日曜に酒飲みすぎてやばかったとき、あと嫁さんがインフルになった日と確定申告のとき。
そのほか用事があるときとズル休みのとき。
有効に使った訳だが、あと前年度の支給分が6.5日も残っている。
そしてそれはあと一日で消えてしまう訳で、せめて明日休もうと検討したが、気づいたときはもう遅かったわけで。
それでも休みたいときにサクッと休めたことに関しては満足している。
しかし、残った分は会社が買い取ってくれたらいいのになどと考えながら今帰宅しているわけだが、ふと思ったのは最近残業が少なくなった事である。
それは社内だけでなく、取引先も含めて。
業界全体が暇になってきたかどうかなどは分からないが、各社に共通している事は会社が社員に残業させないよう仕向けている事である。
会社が残業させたいと思われる場面も度々見受けられるが、それでもある程度の時間で社員を帰らせている。
所定の時間で仕事を終わらせることは大切である。この流れは非常に良いと思うのだが、基本給の水準が低く、残業ありきでやってきた我々のような労働者にとっては複雑な状況でもあると思った。
もともと残業などしたくないので早く帰れるよう工夫して効率の良い仕事ができるよう心掛けていたが、昨今、社会的にもそういう流れになってきて、個人レベルの取り組みから職場全体でも早く社員が帰れるような組織を目指すようになった。
かつては必要で今では無駄となった業務を無くしたり、過剰スペックと気づいた仕事のクオリティを下げたり、手を尽くして効率化を図った結果、仕事が効率化され、残業が無くなり、毎月手取りでもらえる金額が下がるわけである。
昨今はモノの価値が急速に変わるのを感じるが、このままでは会社が生き延びても我々会社員が滅びてしまうのではないか。
残業代がなくなった分は還元してほしいなーって今度組合に言ってもらおうと思った。
直接会社に歯向かって飛ばされるのもイヤだし。