3日に1人妻が夫に殺されている件について
物騒なタイトルですみません。
インターネットの記事に関するツイートが話題になっていたのでソレを眺めた所感を書きます。
「3日に1人、なんて恐ろしい世界なんだ…。」と思いました。
記事ではDV被害が多い事について書かれており、政府の取り組み状況についても言及していました。
しかし、僕の周囲に既婚者はけっこう居ますが3日に1回夫が妻を殺して逮捕されているという事実は身近に存在しません。
ホントにそうなのかなと思い、ほんの少し掘り下げて考えてみました。
3日に1人ペースと言う事は1年に122人ということになります。この数字はどういう割合なのでしょうか。
日本には 15歳以上男性で未婚者の人数は約1664万人居るそうです。これは全体の約32パーセントに当たります。
平成22年の国勢調査結果を総務省がまとめた結果が引用元です。
男子が結婚できる年齢は18歳なので15歳以上でまとめる事については疑問に思いましたがそれは置いておきます。
若干乱暴なまとめ方ですが、その統計データによると上述の32パーセント以外、つまり68パーセントの男子は既婚という事になります。
要は15歳以上男子の68パーセントの人数である3536万人の男子が既婚という事です。
そして同じ数の既婚世帯が存在することになる訳です。
これらの情報によると、殺されている妻の人数の割合は既婚世帯の122/3536万で、全体の約0.000000035パーセントであることが分かりました。
統計データが平成22年と古い情報なので現在は母数が減っている可能性はありますが、最初に僕が勘違いしたような身の回りの夫が3日に1人逮捕されるという恐ろしい世界では無かったので少し安心しました。
数字の伝え方ひとつで印象は大きく変わるものだなと感じました。3日に1人とか書いてあるとマジで?とびっくりしてしまいますよね。
冒頭に紹介した記事はあえて主語をうまくぼかすことにより、物事を大きく見せて人々の注目を集めるという高等テクニックを駆使しているのだなと思いました。
しかし、年間にそういう悲しい出来事が起こっていることは事実ですし、当事者の方の悲しみや怒りは何にも例えることができないと思います。
なんでも暴力で解決するのは良くありませんのでやめましょう。言葉の暴力もよくありません。
4月になりますし桜も咲いてるので花見でもしましょう。
僕らに自由を。僕らに青春を。
それでは。